映画嫌い (153)
2007年2月21日本日のカス映画は2006年の米国映画「フリーダムランド (Freedomland)」である。
主人公は黒人警官のロレンゾだ。彼は黒人居住地区の「アームストロング」を担当している。公正で正義感の強いロレンゾはアームストロングの住人たちからの人望も厚かった。
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ある夜、白人女性が両手血まみれの状態で病院にやって来た。
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その女性は名前をブレンダといい、彼女は保育園で働きながら4才のひとり息子のコーディを育てている母子家庭の母だった。ブレンダが言うには、乗っていた車をアームストロングの近くで黒人の暴漢に強奪されて、それでケガをしたのだった。その車には息子・コーディが乗っていたと言う。
この事件をロレンゾが担当することになった。児童誘拐事件として捜査を行なうのだが、精神的にイカレているブレンダは状況をちゃんと説明しようとしない。目撃証言や事件の痕跡もない。ロレンゾは本当にそんな事件があったのか疑いだす。
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ブレンダの実兄のダニエルは他の分署の警官だった。ダニエルの進言により、アームストロングの住人の中に犯人がいるのではないか?と、警察はアームストロングを封鎖して捜査を行なう。アームストロングの住人は地区から出る事が禁止され、警察と住人とのにらみ合い状態となるのだった。ロレンゾは警察と住民との間に入って、事態を沈静させようとするが、住民は黒人差別だと反抗し、暴動に発展しそうになる。
コーディ誘拐事件はマスコミでも大きく取り上げられ、テレビ番組に出演したダニエルはコーディの開放を犯人に向けて訴えるのだった。
一方、行方不明児童救出のボランティア団体の援助を得て、ロレンゾは近くにあるフリーダムランドという森を人海戦術で捜査する。ブレンダもフリーダムランドの捜査に参加するが、結局はコーディは見つからない。ロレンゾもボランティア団体の幹部も、ブレンダ自身がコーディを殺してどこかに隠しているのではないか?と疑う。
この事件の真相とは・・・?
面白くも何ともない。つまらないC級映画だ。
事件の真相はほぼ想像通り。誰でも想像できるストーリーじゃなかろうか?
昨年に秋田県で畠山鈴香容疑者による子供を殺害する事件があったけれど、あれの米国版のようなものだ。詳細は違っているけれど、あの事件を連想しちゃうのは私だけであるまい。そのような事件に黒人差別問題をからめてこんな映画にしちゃっても、全然おもしろくないってば。イカレたブレンダを見せられて不快になるだけだ。
こんなつまらない映画なのに、先月からこれ、日本で劇場公開されちゃっているんだもの、なんなんだよなぁ。日本の映画館は劇場公開する洋画を慎重に選ぶべきだろうにぃ。以前にここで書いた「インビジブル 2」も結局はその後に日本でも劇場公開されちゃっているでしょ。
こ〜いうしょ〜もない映画を公開している映画館は、一度、倒産したほうが良いんじゃないのぉ?と思うのは私だけであるまい。
映画「フリーダムランド」
http://www.sonypictures.jp/movies/freedomland/index.html