映画嫌い (147)

2007年2月5日
 
本日のデス映画は、2006年の米国映画「Gガール 破壊的な彼女 (My Super Ex-Girlfriend)」だ。これも今週の週末から日本では劇場公開されるらしい。
 
地上最悪のデス都市、ニュー・ヨーク。この街では正義の味方「Gガール」が活躍していた。空を飛び、怪力を持ち、銃弾をはねかえし、目から光線を出す。女性版のスーパーマンだ。彼女は銀行強盗を捕まえ、ビル火災を消火し、飛んで来たミサイルの方向転換をしてニュー・ヨークを救う。
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鳥だ! 飛行機だ! いや、Gガールだぁ!! ばびゅ〜ん!!
 
主人公は建築設計会社の部長・マット・サンダース。
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マットを演じているのは宇梶剛士である。お〜っと、これはウソだな。
ある日、マットは地下鉄の中で見かけた女性・ジェニーに声をかける。最初は彼女に無視されたが、その時にジェニーのバッグをひったくった男をマットが追いかけてバッグを取り返したことから、マットとジェニーは親しくなり、二人の交際が始まる。
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このジェニー、普段はヅラとメガネで変装しているが、実はGガールだったのだ。交際しているうちにマットはその秘密をジェニーから知らされるのであった。
ジェニーは私生活でも怪力の持ち主だ。ベッドの上でファックしていると、ベッドが部屋の中を激しく移動し、そして壊れてしまう。Gガールのコスプレで萌えになったマットを連れて夜空を飛び、空中ファックもやっちゃう。
ところが、ジェニーの性格に大きな問題があったのだ。異常なほど感情的であり、情緒不安定でキレやすい。
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マットが職場の女性・ハンナと仲良くしているのを見かたジェニーは、
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二人の仲を疑って深く嫉妬し、執拗にマットを束縛する。
その異常さに嫌気が差しきたマットはジェニーに別れを切り出すと、激怒したジェニーはマットの部屋をその怪力で荒らして、目から光線を出して金魚鉢の水を沸騰させ、
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家の天井を突き破って飛んで帰っていった。
 
その時以来、ジェニーの陰険なイヤガラセが繰り返される。ジェニーはマットの部屋や職場に現れては、その驚異のパワーでマットの身の回りを荒らしまくるのだ。マットの愛車は地球のまわりをまわる人工衛星にされちゃうし、ジェニーの目から出た光線でマットのひたいには「DICK (チ●コ)」と落書きされちゃう。職場で顧客にプレゼンするマットの前に現れて、マットのまわりを超高速で回ってマットを全裸にしちゃう。それでマットは勤務先を解雇されてしまう。マットとラブラブになったハンナの前にもジェニーは現れ、生きている凶暴なサメを投げ込む。
夜逃げしよう・・・と思っていたマットの前に、悪の教授・ベドラムが現れた。
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ベドラム教授はGガールの正体がジェニーである事を知っており、そのパワーを消滅させる研究に成功したと言う。マットが囮になってジェニーをおびき出し、Gガールのパワーを消滅させよう!とマットに誘いをかけるのだった。
マットとベドラムはGガール撃退作戦に成功するのか? マット、ジェニー、ハンナ、ベドラムの関係はどうなる?
 
 
こ〜いう米国のテレビ・ドラマ風のラブ・コメは好きではないな。全然笑えなかった。「奥様は魔女」における魔法に翻弄されるダーリン、あるいは「かわいい魔女 ジニー」における魔法に翻弄されるトニー・ネルソンを主人公にしたようなパターンだから、スタイルとしては新しいものを感じなかった。それに、女性版のスーパーマンである「スーパーガール」っていうくだらない映画も過去にあったじゃないか。
キレるジェニーの性格のアブノーマルさの表現もなんだか物足りなくて、そのイヤガラセの暴走も物足りない。だから、すごく中途半端な内容に見えてしまっているのだ。翻弄されるマットのコミカルさも中途半端だ。それに、もっとベドラムをコミカルにしても良かっただろうに。最後のほうでハンナもGガールの能力を持ってしまって、ハンナとジェニーのふたりのGガールの対決になっちゃうんだけど、この対決ってのも中途半端でしょうがない。そして、あの結末でしょ。なんなんだよぉ・・・ってな萎み具合だ。
ちゃんとした監督と脚本家が作ったならば、もっとマシな映画になっていたんじゃなかろうか?と思えてしまえるのが残念だ。
 
ジェニーの役をあの女優さんにやらせたのも感心できないなぁ。メガネをとったら美女になるってパターンがこの手のやつの定番なのに、ジェニーはメガネをとってもヘンテコなままだもの。
 
 
映画「Gガール 破壊的な彼女」
http://movies.foxjapan.com/Ggirl/index.html
http://www.mysuperex.com/
 
 

 
 

 
 

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