映画嫌い (155)
2007年2月26日本日のデス映画は2006年の米国映画「ジャッカス・ナンバー・2 (Jackass Number Two)」である。先月から日本でも劇場公開されているようだ。米国で大ヒットしてしまったバカ映画「ジャッカス (Jackass)」の続編である。米国のMTVのクソ番組が元になっている。
ジョニー・ノックスヴィルらの「ジャッカス」のメンバーたちが、数々のバカで下品で過激で危険なチャレンジを行なう自虐的な姿がメインだ。それにドッキリ・カメラを仕掛けたり、仕掛けられたり、のバカなシーンを追加して編集されたものである。
どうしょうもなく下品だ。野郎どもは糞尿、性器・玉袋なんか当たり前で見せている。笑えない。俗悪だ。見ていて気分が悪くなる。吐き気がしてきた。よくもまぁ撮影中に死亡事故が起こらなかったものだ。そんな事にチャレンジしても、何の意味もないじゃないか。お前ら、そこまでして笑いを取りたいのかぁ?
具体例を示すと・・・。
4人乗りのシーソーを設置する。そこへ獰猛な闘牛を放つ。
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闘牛が突進してきたら、シーソーをアップさせて回避する。
ボールをいっぱい敷き詰めた囲いの中にアナコンダを放つ。
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何度も噛まれて血まみれになりながらも、アナコンダを捕獲しようとする。
トレーラー用の巨大なタイヤを用意して、その中に入り込み、
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急斜面を転がる。
リムジンに乗ってやってきたメンバーたち。乗っている奴らにはナイショのドッキリだ。リムジンの中から出られないように奴らを閉じ込めて、後部の天井にあるルーフ・ウィンドウから大量の蜂を入れる。
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大量の蜂の襲撃に悶絶するメンバーたち・・・。
頬に大きな釣り針を刺す。見ているだけで痛い。そして海に飛び込んで、自らが魚の餌になる。
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そこにサメがやって来て・・・。
メンバーのひとりをアラブ系テロリストに扮装させる。
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実はその扮装用のヒゲは、扮装した本人にはナイショで事前に他のメンバーたちの陰毛・ケツ毛を集めておいて、それを糊でくっつけたものだ。中には毛ジラミの奴もいた。
それで、これからテロをしに行くテロリストという役で一般のタクシーに乗る。タクシーの運転手に対してのドッキリ・カメラである。ところが運転手が拳銃を構えて逆襲してきて、テロリスト役は恐怖のあまり・・・。
実は、運転手は仕掛けておいた俳優で、テロリスト役が騙されていたのだった。
氷で作った馬の人形を用意する。
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ズボンとパンツを下ろし、玉袋に水を塗った後、その馬にフルチンで座る。玉袋が氷にくっついて取れない状態になる。その玉袋の状態を見た他のメンバーが笑いころげる。
馬糞を食べるチャレンジをする。成功したら200ドルもらえる。
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乾燥した馬糞なので、なかなか飲み込めない。そこでビールで馬糞を喉の奥に流し込む。
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息が強烈に臭い。
これは、本物のヘビと、手作りの布製の白ネズミ。
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白ネズミのそれは、メンバーの男性器にコンドームのように装着しているもので、壁にあけた穴に壁の向こうから挿入している状態。それでヘビを煽る。ヘビは本物のネズミだと思ったのかどうか知らないが、白ネズミに噛み付く。白ネズミの中にある本体から出血して、白い布にじわりと血がにじむ。本人は激しく痛がる(当たり前だ)。それを見た他のメンバーが笑いころげる。
デカいヒルを用意する。
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ズボンとパンツを下ろし、玉袋にヒルをくっつけて血を吸わせる。
眼球にもくっつけて血を吸わせてみる。それを見た他のメンバーが笑いころげる。
・・・と、そんな内容なのだ。
低俗でしょ。デスでしょ。吐き気がしてくるでしょ。著しい不快感・嫌悪感でいっぱいになるでしょ。他人の玉袋なんか見たくねぇよぉ・・・と思うのは私だけであるまい。それも氷にくっついたり、ヒルが吸血している袋だものなぁ。
その他にも糞尿系が多いから食欲がなくなるよなぁ。これってダイエット用の映画かよ?
こんな下品な内容だから1作目の「ジャッカス」は評論家やマスコミからは酷評されちゃっていたんだけど、さすがデスな国・アメリカ、めちゃくちゃ人気を得ちゃって、大ヒット映画になっちゃった。クソガキどもや幼稚なオトナどもから、メンバーたちはヒーロー扱いされちゃっているのである。それで2作目のこれまで出ちゃったのだ。こ〜いう映画を作るアメリカ人、こ〜いう内容に歓喜するアメリカ人って最低だよなぁ。まさに、バカでマヌケなアメリカ人による、バカでマヌケなアメリカ人のための、バカでマヌケなアメリカ映画だ。アメリカではこれをマネして死亡事故も実際に起きている。
良い子は絶対にマネしません。
映画「ジャッカス・ナンバー・2」
http://paramount_mtv.weblogs.jp/
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=6954
http://www.imdb.com/title/tt0493430/
そっくりさん嫌い (83)
2007年2月28日以前に東欧の旧・共産圏のロックの話題の時に書いたんだけど、1970年代から80年代のポーランドには SBB というバンドがあった。世界のプログレ・マニアが驚愕した、東欧屈指のプログレ・バンドだった。私もこのバンドが大好きで、LPレコードは全種類を持っている。日本ではなかなかポーランドのレコードは入手できなくて、集めるのにすごく苦労したっけなぁ。現地に行かなきゃ買えないレコードもあったから、現地、ポーランドのワルシャワに買いに行ったこともある。
で、これが SBB のワルシャワでの1979年のライブの映像だ。
http://www.youtube.com/watch?v=N-bDE3u-krc
また、以前に書いたように、1970年代のオランダには世界を圧巻したフォーカス(Focus)というバンドがあった。
当時のライブの映像がこれだ。
http://www.youtube.com/watch?v=PCVEUsq6MeE
その2つのバンド、SBB とフォーカスのキーボード奏者がそっくりなのだ。
フォーカスのキーボード奏者はタイス・ファン・レア(Thijs van Leer)である。
一方の SBB のキーボード奏者の名前は Jozef Skrzek なんだけど、何って発音するのかを知らない。名前はヨゼフ? ヨーツェフ? ジョセフ? あるいはジョーゼフ? 姓はスクルツェクか?
両者を並べて比較すると、こ〜なる。
http://okurahoma777.hp.infoseek.co.jp/sbbfocus.jpg
ヘア・スタイルっていうか、髪質っていうか、ハゲ上がり方というか、顔の輪郭までというか、顔の雰囲気がそっくりなのだ。その上に、キーボードの並べ方も似ているし、音楽性にも共通点が多い。着ているものの趣味まで似ているな。
現在は両者ともデブデブに太ってしまって、ハゲ上がりも更に進行しちゃったおっさんになっているんだけど、現在のその姿まで似ているってのもおかしい。
一度、この二人を並べて見てみたいよなぁ・・・と思うのは私だけであるまい。
SBB
http://www.sbb.pl
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